第18話 長野県阿智村☆昼神温泉郷 ヘブンスそのはら 星に恋して照山もみじ
スタービレッジ 阿智
日本一の星空として有名な、長野県阿智村の昼神温泉に行ってきました。
阿智村は、2018年の環境省の星空調査で、日本でいちばん星が輝いて見える場所に認定された星旅スポット。
標高約1600m、天空のナイトツアーで有名な ヘブンスそのはら、標高約1200mの浪合パーク。
遠距離ですが、高速の出口から5~6kmと近いので、首都圏からは日帰り圏内。
今日はヘブンスの天空の遊歩道を散策して、夕方から昼神温泉に入ります。
ナイトツアーは終わってましたが、秋は紅葉のなかのトレッキングが楽しめます。
天空の遊歩道
ACHI BASE
ヘブンスへの通り道にある、昼神観光局 ACHI BASE。富士見台高原ロープウェイの割引券がおいてあります。
ナイトツアーには使えませんが、¥200割引きで往復¥2000です。
ベースのカフェでコーヒーブレイク。星型のコーヒーカップがかわいい。阿智川ぞいのテラスでBBQもできるようです。
天空の遊歩道
ロープウェイで山麓駅から山頂駅のヘブンスへ。片道約15分。
紅葉が始まっています。ナイトツアーにはきたことはありませんが、昼間も素敵な場所です。
天空の遊歩道を下るとセンターハウスと展望台リフト。
その先に、いわなの森といわな池。赤い花は何て名前?
トレッキングコース
展望台リフト(往復¥800)で、標高約1600mの展望台へ。
ここから富士見台高原山頂へのトレッキングコースに入れます。
展望台から富士見台高原山頂までは徒歩で約1時間30分。僕はいつも、途中の萬岳荘で引き返しています。
展望台から萬岳荘までは送迎バスで約15分。徒歩で約1時間。萬岳荘までは、車も走れる舗装された1本道です。
今日は深い霧につつまれたので、萬岳荘の手前で引き返しました。
照る山もみじ
モミジとカエデ、どちらも カエデ科カエデ属。分類上は同じ仲間の植物です。
モミジのほうが葉の切れ込みが深いので、簡単に見分けられます。
トレッキングコースの紅葉は、葉の形からしてカエデの類でしょう。
秋を彩る照る山もみじ、聴いたことがあるでしょうか? メロディーでは、照る山・もみじに聞こえます。
ただし、山もみじという品種があるので、日本語としては、照る・山もみじ が正解でしょう。
ですが、紅葉に光が当たると輝いて見えると言う人もいます。紅葉で山が照る=光輝いて見える。
僕はやはり、秋を彩る照る山・もみじの響きが好きです。
天体観測
ペガススの四辺形
ペガススの四辺形(秋の四辺形)=ペガスス座の胴体の4つの星。
秋を代表する星座ですが、ほぼ2等星なので少し分かりにくい。
カタカナ表記でペガサスの方が馴染み深いと思いますが、正確にはラテン語の発音での表記=ペガスス が正解。
アクセル全開
天気予報は 曇りのち晴れ
15:00時点、厚い雲におおわれて
お星様 見えるでしょうか?
わくわく・ドキドキ
もう止まらない 止められない
アクセル全開 星よ恋
天体観測だぁ~☆彡☆
第19話につづく
恋五郎(こごろう)
第17話 猿ヶ京温泉 赤谷七福神巡り まんてん星の湯
赤谷七福神巡り
散策コース
相俣の交差点から分岐する R270 ぞい。布袋尊神社~弁財天神社までの全長7.7km、往復だとその2倍。
温泉街からだと、さらに距離がのびます。
相俣の交差点から最初の布袋尊までは、登坂がきつく距離も長い。布袋尊まで車で行って、そこから歩く方が楽。
布袋尊から先は、往路はゆるい登り坂、帰りは下り坂。弁財天以外は、各神社前に駐車スペースがあります。
赤谷七福神には番号があり、僕は道なりに参拝していきます。こだわる方は1番目の恵比寿様からどうぞ。
七福神
御利益(赤谷七福神の順番)
七福神のみをまつる七福神神社は、猿ヶ京の赤谷七福神のみ。すべてヒノキ造りの同じ建物です。
毘沙門天と上杉謙信
猿ヶ京は上杉謙信ゆかりの温泉郷なので、七福神の推しメンは『毘沙門天』さま。ゆいいつ、武器をもつ闘神。
天部の仏神、四天王のひとり『多聞天』とも呼ばれるそう。
持国天、増長天、広目天と並べて安置される場合は『多聞天』、独尊像の場合は『毘沙門天』と呼ばれます。
謙信が一騎打ちの際に使っていたとされるフレーズです。謙信は、自らを毘沙門天の生まれ変わりだと信じていたそうです。
まんてん星の湯
赤谷湖を臨むガーデンとテラス席。
洋風の七夕の湯と和風の里の湯が、日替わりで男女入れ替え。かけ流しと濾過循環併用。微妙にプールのような香り。
この日は、七夕の湯でした。
基本情報
料金 | ¥800/¥1010(大人3時間/5時間) |
¥1520(大人1日) | |
営業 | 10:00~21:00 |
休日 | 毎週火曜日 |
PH | 7.6(弱アルカリ性) |
泉質 | Ca・Na・硫酸塩泉 |
無色透明・微塩素臭 | |
さらさら湯 | |
食堂 | 完備 |
休憩室 | フローリング・無料 |
更衣室 | 無料ロッカーあり |
内湯
◇あつ湯、ぬる湯、サウナ、水風呂
七夕の湯の大浴場は、42℃くらい。小浴場のぬる湯は、38℃くらい。カランが10ヶ所。大浴場のみ加水なし。
和風の里の湯も同じ。
露天
赤谷湖を望むレイクビューの露天です。生垣がありますが、大人なら立てば湖を見渡すことができます。
寝湯を挟んで広めの浴槽が2枚、湯口付近は42~43℃。40℃くらいのバブル浴槽が1枚。露天にもカランが3ヶ所。
屋根はありません。日焼けがイヤなら日差しが落ち着く時間帯に入浴するとか? 夜にするとか?
流れ星と箒星(ほうきぼし)
皆さんは、流れ星とほうき星を観たことはありますか?
流れ星は彗星が放つ塵などが大気圏に突入した際に、摩擦熱で燃えて光を放つ現象。
ほうき星は、彗星が放つガスや塵、氷の塊が太陽に近づくことで、尾を引いたように光り輝く現象。
流れ星は気付いた時には消えているので、願いを伝える時間がない。
ほうき星は長く光っているので、願いを伝える時間が十分にある。
どちらも好きです。
夜空の星を眺めていたあの頃は、今の自分を想像もしていなかったし、思い描く未来も、今とは全く違うものでした。
でも今の自分が現実ならば、自分を信じて自分らしく生きていくだけです。
星ですか?
12:00時点で曇ってて夜は雨予報。見える訳ないじゃないですか。雨が降り出す前に帰りました。
次こそ本気 夜空に輝く星を観ます♪
恋五郎(こごろう)
前話を見る
おまけ
アインシュタインの相対性理論。速度が光の速さに近づくほどに時間の流れが遅くなる。分かりやすかったです。
光の速さは約30万km/秒
1秒間に地球を7週半
眼に映る星の光は、何百年も何千年も前の輝きだなんて、神秘的ですね。
第16話 猿ヶ京温泉 赤谷湖 と お願しょ巡り ラグビー推しメンJAPAN
猿ヶ京温泉
ラグビーワールドカップが盛りあがるなか、群馬県みなかみ町の猿ヶ京温泉に行ってきました。
猿ヶ京の名付け親は戦国武将の上杉謙信。
庚申の年、申の月、申の日に、申年である謙信が、縁起のよい夢を見たことにちなんで、申が今日 ⇒ 猿ヶ京。
もともとは、猿が大ケガをした子供を温泉に入れて助けたとの言い伝え。
赤谷湖、バンジージャンプ、寺社めぐり、ほたる。温泉以外の見どころも多いところが魅力。
群馬県のなかでも猿ヶ京は、個人的にイチオシ。言わば推しメン。
ラグビー推しメンJAPAN
高校時代はラグビー漬け。ラグビーワールドカップはTV観戦しています。メインのポジションはフルバック。
フルバックは最後尾の攻守の要。イケメン、頭脳明晰、運動神経抜群、男にも女にもモテモテの花形プレイヤー。
つまり僕
盛りましたm(_ _)m
ラグビーJAPANの推しメンは、可愛い笑顔とゴリマッチョのギャップが魅力。韓国籍の日本代表、グ・ジウォン選手
・・・のお父様・笑
お父様もかつては日本代表を目指したラガーマン。体型の感じ、白くて綺麗な肌と笑顔が素敵。
ラグビーに国境はありません。LOVEにも国境はありません。
赤谷湖(あかやこ)
猿ヶ京と言えば赤谷湖(相俣ダム)。
もともとの温泉街は相俣ダム建設のために湖底に沈み、新たに湖畔に建設されたのが現在の温泉街です。
ダムは本来は堰堤だけを指し、それによって出来た人造湖に名前が付くケースがある。相俣ダムは赤谷湖。
赤谷湖には堰堤から約2.5kmの遊歩道が整備されています。アップダウンはありますが階段はありません。
僕は自転車でゆっくり周遊。猿ヶ京自体、自転車がある方が便利。より楽しめます。
お願しょ巡り
猿ヶ京は神社と地蔵様が多く、お願しょ巡りと、赤谷七福神巡りが楽しめます。
お願しょ巡りは全12ヶ所。街道沿いの12ヶ所の地蔵様に、願かけしていきます。
スタートとゴール地点は、今日、立ち寄る予定の 『まんてん星の湯』です。
スタンプラリーしたい方は、最初にまんてん星の湯でスタンプラリーの紙をもらって下さい。フロントにあります。
全12ヶ所を歩くと、公称3時間30分の散策コース。約9kmです。
カッパ伝説
赤谷湖周辺には昔からカッパが住んでいたという伝説があり、カッパ広場にカッパ地蔵様がいらっしゃいます。
カッパ地蔵様は、お願しょ巡りの順番で1番目。2番目がカッパ広場の近くの縁結びの滝です。
縁結びの滝
君は何を願かけする?
僕は、ジウォン選手のお父様にお会いしてタックル。その前に張り倒されますね・笑
アジア最強のプロップと呼ばれていたらしいです。プロップはスクラムの最前列。身体が大きい力持ちが携わるポジション。
なんちゃって西遊記
猿ヶ京には猿とカッパ様がいらっしゃいます。寺社も多い土地柄です。お坊様もどこかにいらっしゃることでしょう。
1人足りなくないですか? 猪八戒さん。これでは西遊記ではなく、なんちゃって。猪八戒さんは、いちばんの推しなのに。
じゃねーよ・笑
もうお昼過ぎ。今日は、お願しょ巡りの残り10ヶ所を回る時間はありません。猿ヶ京名物の赤谷七福神を参拝します。
第17話につづく
恋五郎(こごろう)
第15話 かえるゲロゲロ 下呂温泉 山形屋 温泉LOVE かえる神社と温泉寺
ヨンイチ
翌日、宿を出たらすぐに大雨。朝風呂できてラッキーでした。今日は遠回りですが、下呂温泉に寄って帰ります。
平湯からはR158を経由して、R41を飛騨川ぞいに南下するルート。R41は名古屋と富山をむすぶ国道で通称ヨンイチ。
雨じゃなければ見所のある道のりですが、途中、前が見えないほどの豪雨でした。
下呂までの途中に、上呂(じょうろ)と中呂(ちゅうろ)の街を通ります。上中下揃いぶみ。地名はおもしろいと思いますが
もう読めません・怒
下呂温泉
下呂温泉は、草津、有馬(神戸)とあわせて日本三名泉のひとつ。PH値=9.0以上のアルカリ性単純泉。
子供も大人も、男も女も、それ以外の人も、みんなが楽しめそうな温泉街です。
今日は合掌村から自転車で周遊する予定でしたが雨で無理。時折、雷もなる天候。駅前ですら人がいません。
下呂には3施設まで立ち寄りできる湯めぐり手形があります。施設と時間が限られますが、¥1300で有効期限6ヶ月。
ほとんどの有名どころで使えますが、日帰りだと少し使いにくい。
かえる神社と温泉寺
恒例の寺社巡り。温泉寺とかえる神社に向かいます。途中に白鷺の湯とヴィーナスの足湯。
右に曲がって道なりに進むと温泉寺。左に曲がると かえる神社です。
温泉寺は、白鷺に化身して温泉の湧出を知らせた薬師如来様をまつるお寺。
本尊までは少し長い石階段を登ります。
境内の鐘
境内から見おろす、下呂温泉の街並み。
かえる神社は、下呂=ゲロのごろあわせ。
無事に帰る(かえる)、若返る(かえる)など、6つの縁起のよい御神体がいらっしゃるという話。
ここにまつられているのは加恵瑠大明神様。6つの御神体の能力と、さらに自身の7つ目の能力を持ってたりして?
まさに六道仙人。外道・輪廻天生、死者が蘇る能力かもね?
賽銭して鐘を鳴らすと、『ありがとうございました。気を付けてお帰り下さい』的なメッセージが流れます。
・・・まだ祈ってないよ・笑
街中のいたる所に かえる様が描かれています。隠しミッキーならぬ、隠しがえる様が何処かにいらっしゃるかもしれません。
温泉入ってビールを飲めば、生き返る様が出てくるかもしれませんよ。
みるくスタンド
GEROGEROみるくスタンド。ヴィーナスの足湯の目の前。参拝の後に、ひと休みするには良いロケーション。
下呂温泉プリンソフト。追いミルク(たぶん牛乳をかためたもの)を無料でトッピング。めちゃ美味しい♪
Lovely
いでゆ大橋の河原に噴泉池という無料の野天風呂があります。
ここは水着着用ですが、よく見ると豪雨の中、おじ様が傘をさして入っています。
日本イチ攻めてます。そのお姿が、とってもLovely。DAIGOさんじゃないですが、MH5=マジでハグする5秒前。
豪雨のなか、いつ水カサが増すともしれない河原の露天に、傘をさしてまで入る水着姿のおじ様とその温泉LOVE。
まるごとギュ~ッと
橋の上から全速力の愛をこめて
早急に避難した方が良いと思います・笑
山形屋
ホテル山形屋に立ち寄りました。大浴場の内湯と露天。シンプルで使いやすい。
立派なホテルです。全てがしっかりしています。フロントが4F、立ち寄り湯の大浴場は2F。四万の山口館と少し似てます。
基本情報
内湯
青くて広い海をイメージさせる浴槽。カランも30個くらいはありそうな大浴場。湯温は42℃くらい。
ボディーソープは馬油系のもの。
露天
飛騨川を望むきれいな露天風呂。デッキやベンチもあり。浴槽内にステップもあるので半身浴も可能。
露天全体が屋根で覆われていますが天井高。それなりに日が入ってきます。内湯と温度差はないと思います。
客は僕ひとりだけでした。
何もインベントがない中途半端なこの時期に、豪雨のなか、誰ひとり歩いていない下呂温泉を訪れて
たったの¥1000ポッキリで
この浴場を独り占め
泳げます 傘も水着もいりません♪
これが僕の温泉LOVE。
恋五郎(こごろう)
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第14話 奥飛騨平湯温泉郷 ひらゆの森 と 平湯大滝 星に願いを
平湯温泉
温泉街のおへそ
岐阜県高山市奥飛騨の平湯温泉に行ってきました。白骨温泉の15kmくらい先。安房トンネルの平湯ICの出口です。
平湯は温泉街のおへそ。地理的に北陸方面、下呂方面、乗鞍方面に出やすい。
平湯バスターミナルは、バスタ新宿と直通バスでつながる交通の要所。買い物すれば90分間無料駐車可能。
足湯と名物の飛騨牛コロッケ。国立公園につきビンや缶のゴミ箱はなく、持ち帰りになります。
白猿伝説
謙信との戦いで、山県昌景の軍勢が飛騨に攻め入った際、硫黄岳の毒霧の影響で倒れる者が続出。
やっとのことで峠を越えて平湯にたどり着いた際、軍勢の前に老いた白い猿が現れて、平湯の湯に導いたとされています。
湯につかった兵士達は、みるみる元気を取り戻したという伝説。その白猿は、近くの平湯神社にまつられています。
星見風呂
平湯の個人的なイメージは夏。この日は厚い雲におおわれて、松本市内の気温も25℃。平湯は19℃。
この辺りは、日陰ならGWでも雪が残る事があるくらいぐっと気温が下がります。
真夏でも日により涼しい。夏は平湯で星見風呂。間違いなし♪
平湯大滝
温泉街から徒歩で約30分。途中の平湯大滝駐車場からは、徒歩で10分くらい。
滝真下の撮影スポットまでは道も整備されています。僕は自転車でいきます。
行きは登りなので手押し。
撮影スポットは、霧雨のような水しぶき。マイナスイオンを浴びた後、自転車で坂を下ると爽快。
ひらゆの森
平湯大滝のあとは、ひらゆの森に立ち寄りました。
宿泊と立ち寄り湯。食事やカフェもできる素晴らしい施設です。
館内は総畳張り。 無料休憩室、お土産屋さんなども。
基本情報
料金 | ¥600(大人1日) |
営業 | 10:00~21:00 |
休日 | 不定休 |
PH | 6.0/6.7(弱酸性~中性) |
泉質 | Ca-Na-Mg炭酸水素塩・塩化物泉 |
※濁り具合は浴槽により異なる | |
食堂 | 完備 |
休憩室 | 畳張り・無料 |
更衣室 | 広くて綺麗、アメニティ充実 |
貴重品ロッカー¥100 |
内湯
◇浴槽、水風呂、サウナ
広めの浴槽が1枚。薄濁りで湯温は42℃くらい。カランの数も多いです。サウナは約80℃。
露天
温度、深さ、濁りが異なる浴槽が7種類。内湯を含め全8種類の湯を楽しめます。
基本的に微かな硫黄臭。濁りが強い方が硫黄臭が強い気がします。湯の花がたくさん浮いてる浴槽などバラエティーに富む。
屋根はありません。いちばん奥に、屋根付きの露天が1枚。木の下なら少し日陰ができます。
星に願いを
冒頭でも書いた通り、平湯には星を見にきている訳です。もちろん宿泊。いつもの宿にお世話になりました。
チェックイン後に即入浴、夕食後に入浴、寝る前に入浴。翌朝も、早朝に入浴、朝食後に最後の入浴。
湯の花と微かな硫黄臭、屋根のない星空露天で温泉三昧。
星ですか?
夏は平湯で星見風呂、書きました。でも僕は、平湯でまだ一度も、星を見たことがありません。
前回も前々回も雨。今回は曇り空、雨じゃないだけ一歩前進♪
恋人作って2人で来いよ! そしたら星を観せてあげる ・・・そういう事でよろしいでしょうか?
夜空に輝く星をみます。
第15話につづく
恋五郎(こごろう)
第13話 四万温泉 積善館 と やまぐち館 四万夏わっしょいありがとう
積善館
甌穴群から温泉街に戻り、温泉街ををまっすぐ進むと左手に赤い橋。慶雲橋を渡ったさきに積善館。
千と千尋の神隠しのモデルとして有名な日本最古の木造湯宿。
湯婆婆の油屋は台湾の茶屋がモデルと噂されていますが、慶雲橋ふくめて部分的に似ているところがあります。
元禄の湯と岩風呂
内湯の元禄の湯と岩風呂が、日帰りで利用できます。元禄の湯⇔岩風呂は館内移動を伴うので服を着る必要がある。
元禄の湯は扉を開けると、すぐ目の前が浴槽。更衣室はなく、浴槽前の小スペースで着替えます。
小さな浴槽が5つ、湯温は42℃、ステップがない深めの浴槽です。
岩風呂の湯温は40℃。広めの浴槽。ステップがあり半身浴ができる。昼間は混浴。小さな更衣室があります。
日帰りは大人¥1200ですが、積善館は宿泊のほうが楽しめると思います。
いなつつみ神社
慶雲橋から落合橋まで続く小道が落合い通り。名所のレトロな商店街です。
落合橋を、四万の滝を横目に左に曲がりゆずりは地区へ。ゆるい登坂が続きます。ここをまっすぐに進むと奥四万湖。
もう汗だく。ゆずりは足湯で休憩。いなつつみ神社で折り返します。いなつつみ神社は稲と田んぼの神様です。
やまぐち館
シメは、源泉かけ流しのやまぐち館。ピュアで透明感のある爽やかな四万の湯。塩素臭はありません。
館の前の駐車場は宿泊者優先。案内のおじ様に聞くか? 歩きか自転車がよい。
日帰りの男湯は、渓流露天風呂 四万川の湯。お題目大露天風呂と時間で男女入れ替わり。
基本情報
料金 | ¥1000(大人1日) |
営業 | 12:00~19:00(立寄り湯) |
PH | 7.3(ほぼ中性) |
泉質 | 硫酸塩泉 |
無色透明・無臭 | |
さらさら湯 | |
食堂 | 館内に食事施設はある |
利用したことは無い | |
休憩室 | - |
更衣室 | アメニティ充実 |
貴重品ロッカー無料 |
内湯
和室のような雰囲気。湯温は42℃、カランは5ヵ所くらい。馬油系のアメニティー。女性的な心づかい。
露天
少し小さめのタイルのぬる湯と岩造りの広いあつ湯。ぬる湯は体感40℃、あつ湯は42℃以上くらい。
露天全体が完全に屋根で覆われています。雨や日焼けの心配もいりません。
目の前が四万川。¥1000で、この露天を独占。誰もいないので呼んでみます。
クリス~ ・・・呼びません。
男の選り好み
僕は太目の男は好きですが、クリスさんが好きなわけではありません。
似た体型の方でも魅力を感じる人とそうでない人がいます。顔と身体の全体のバランスや雰囲気なんでしょうか?
ですが、まず自分自身が人に選ばれる人間になること。
自分に何も魅力がないのに、自分の理想だけを語るような? そんな男になるつもりは・・・少しウソつきました。
男選びは少しくらいワガママ言ってもいいじゃないですか
旅の終わりは自転車飛ばして夕焼けを
四万夏わっしょい ありがとう
恋五郎(こごろう)
前話を見る
第12話 四万温泉 清流の湯 奥四万ブルー 甌穴群 と 森のカフェ KISEKI
四万温泉
群馬県の四万温泉に行ってきました。よんまん(四万)の病に効く霊泉。千と千尋の神隠しのモデルのひとつ。
キラキラ煌めく透明感のある四万の湯。夏に訪れたくなります。
温泉街は、温泉口、山口、新湯、ゆずりは、日向見の5地区に区切られます。
早めに来場、無料駐車場に車を止めて自転車で周遊。それが僕の楽しみ方です。
奥四万ブルー
関越自動車道、渋川伊香保を降りて四万街道(R353)を進みます。
四万湖
四万街道を進むと道ぞいに四万湖。途中のメロディーラインは、千と千尋の神隠しのテーマ曲。いつも何度でも。
奥四万湖
日向見(ひなたみ)地区、神秘の奥四万ブルー 奥四万湖。雨あがりで深い霧。天気が良ければもっときれい。
7月というのに気温低めの朝でした。午後には晴れ間ものぞく予報。
四万清流の湯
午前は、町営の日帰り温泉施設、清流の湯に立ち寄りました。塩素臭は強めですが、僕はあまり気になりません。
館内は清掃が行き届いており清潔感がある。食堂はなし。出前を頼むと、1時間無料延長になります。
湯あがりに届くように、時間指定で出前を頼むとよい。
基本情報
料金 | ¥500/¥800(大人2時間/5時間) |
¥1500(大人1日) | |
営業 | 10:00~21:00 |
休日 | 第4水曜日 |
PH | 7.4 |
泉質 | Ca・Na・硫酸塩泉 |
無色透明・無臭 | |
さらさら湯 | |
食堂 | 完備 |
休憩室 | 畳部屋、テーブルエリア |
更衣室 | 貴重品ロッカー¥100 |
休憩室のお茶などは無料。更衣室の四万川ぞいはデッキです。対岸の上を走る車から姿が見えると思うので御注意を。
内湯・露天
広くて清潔感ある内湯。湯温は体感42℃くらい。カランとシャワー完備。
露天は四万川ぞい。小さな円形の屋根は、日よけとしてはあまり期待できません。湯温は体感40℃くらい。
露天から見える四万川。きれいな四万ブルーがでてると思います。
甌穴群 と 森のカフェ KISEKI
自転車で、下流の甌穴群を見に行きました。途中の桃太郎の滝。
桃太郎の滝を少しくだると甌穴群。川面は、冷気ですごく涼しく感じます。
森のカフェKISEKI。甌穴郡の駐車場にあるお洒落なカフェ。
コーヒーが大好きです。コーヒーとトーストのセット♪
店内で偶然かかっていたBGM=ゴダイゴの名曲 ビューティフルネーム。モダンなカフェの雰囲気にマッチ。
どうせならクリスのカバー曲、この場で生歌フル聴きたいと思いました。
四万の湯は優しくて柔らかい。クリスの音も柔らかくて優しい。そして透きとおるようにピュア。
四万の森に舞い降りた ちょっと太めの神父さん あーめん♪
第13話へ続く
恋五郎(こごろう)
第11話 秩父 川端温泉 梵の湯 生きとし生けるもの
梵の湯
埼玉県秩父市の梵の湯(ぼんのゆ)に行ってきました。市街地から少し外れた荒川沿いの日帰り温泉施設。
ピーリング効果をつよく感じる美肌の湯。お湯あがりには肌のくすみが取れて、少し肌が明るくなった気がします。
総畳張り、館内設備も充実。著名人の記念写真が貼ってあったりと、さすがに有名どころの施設だと思います。
男湯には、おばさまの清掃員がちょくちょく入ってきます。御注意を。
基本情報
料金 | ¥980(大人1日/休日) |
¥880(大人1日/平日) | |
営業 | 9:00~22:00 |
休日 | 無休 |
PH | 8.5~9.0 |
泉質 | Na・塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉 |
(内湯)微曇り・無臭・ぬめり湯 | |
(露天)無色・無臭・さらさら湯 | |
食堂 | 完備 |
休憩室 | 畳大部屋 |
更衣室 | 貴重品ロッカー¥100は戻る |
休憩室の外には荒川沿いのテラス席。
内湯
◇あつ湯、水風呂、低温高温サウナ
湯温42℃の広めの浴槽。寝湯が3ヶ所。カランは15ヶ所くらい。少し曇ってみえる無臭の湯。
オイルが入っていますか?というようなヌメヌメ湯。クセになるいい湯です。サウナは、高温80℃、低温60℃。
露天
湯温は40℃。内湯とは、泉質が異なる無色透明のサラサラ湯。荒川沿いには小さなデッキ。屋根があります。
最大の特徴は、浴槽に使われている2種類の鉱石。この鉱石の影響で、露天の岩にまったくヌメりがありません。
鉱石で溶ける布もあるようで、ピーリング効果を強く感じるのも、この鉱石の影響かもしれません。
温冷浴
あつい湯と水風呂に交互に入る交互浴のこと。梵の湯では、内湯→水風呂→露天→涼む、この繰り返しで入っています。
温冷浴には、疲労回復、自律神経を整えるなどの効果があるようです。入浴後に汗をかきにくいのも特徴。
とくに夏場は、更衣室で身体をふいても、ダラダラと汗がでてきます。
温冷浴だと身体の中は温まってますが、身体の表面は冷えている不思議な感覚。汗をかきにくい。
とくに梅雨時期から夏にかけては温冷浴。水風呂のある温泉施設を選ぶのも、個人的にはおススめ。
生きとし生けるもの
露天に迷い込んだ1匹のトンボ。入浴中のおじさま達も、この指止まれって人差し指を立てています。
男って歳をとっても子供だなと思いつつ、僕も指を立ててみます。
少年時代、糸トンボの目の前で人差し指をクルクル回すと、トンボの目がまわって、簡単に手掴みすることができました。
夏休みは、おばあちゃん家で、朝早くからカブトやクワガタ取り。少年の僕にとっては冒険です。
夏の夕暮れ、田んぼの用水路にはハヤの群れ。森からはヒグラシの鳴き声。沼からひびくカエルさんの大合唱。
少年ながらに、大自然のいとなみを強く感じる瞬間でした。
今ではカブトの森は更地。田んぼや用水路も消滅。川はコンクリ護岸。
あまりの変わりように怖さを覚えましたし、今なお変わり続ける自然環境を、少し危惧してしまいます。
降りしきる雨のなか、少年時代の遠い記憶と変わりゆく世界のなかで
生きとし生けるもの
この世の中に生きている全てのものに、平等に刻まれる時間の流れを、静かに感じる、お昼下がりのお湯でした。
恋五郎(こごろう)
第10話 信玄のかくし湯 川浦温泉 みとみ笛吹の湯 まな板の上の恋
みとみ笛吹の湯
乙女湖から川浦温泉へ。村営の日帰り温泉施設 笛吹の湯に立ち寄りました。
施設の質は多少落ちますし、景色が良い訳でもありません。ですが、アットホームな雰囲気で値段も安い。
学校の跡地に温泉施設を作ったようです。露天の目の前がグラウンド。露天の壁枠は鉄骨。少し学校の面影が残ります。
入浴していると僅かですが泡が身体にまとわり付きます。広くて清潔感のある、ぬる湯の露天が目当てです。
基本情報
休憩室への飲食物の持ち込みは自由。カップ麺は売ってます。周りにお店はないので、何か買ってきた方がよい。
内湯・露天
内湯は2槽に分かれていますが、温度差は感じません。42℃より少しぬるい。そこそこの広さで洗い場が6ヶ所。
内湯2槽分よりも広い露天。温度は体感38℃くらいのぬる湯で居心地が良い。透明素材の半屋根があります。
屋根下は明暗が分かるレベルの日陰はできます。ですが日焼けを嫌う方は、タオルで顔を隠すなどが無難。
まな板の上の恋
この日は、ずっと露天に入っていました。途中から雨も降ってきましたが、屋根の下にいたのでほぼ影響なし。
雨が降り出した時は、僕の他に年配の方が2人だけ。たぶん地元の方だと思います。
ひとりの方は雨の中でコックリコックリ。もうひとりの方は顔を上に向けたまま、微動だにせず。
せっかく温泉に入っているのに、頭と顔がずぶ濡れになっていますよ?
風林火山 動かざること山の如し
温泉なんだし雨だとか? 細かいことは気にするなよ と言わんばかりの雑な男っぽさ。
いっぽうで、子供の様に無防備な隙だらけの入浴姿は、はたから見ててもカッコ良くは見えません。
でも、あまりにもむき出しの直球すぎる人間臭さが、心の隙間に深く沁み入る、昼下がりのお湯でした。
お疲れ様です
ゆっくりしてって下さいね
時に完璧な人間よりも少し隙がある人の方が、かえって人に好かれたり、愛されたりするものですよね。
憎むに憎めない、大人の男の可愛いらしさ
不意に心の隙を突かれると、味わいある餌に惹かれて釣り上げられた、まな板の上の鯉 のように
意図せず心奪われることなど
それもひとえに恋なのかもしれませんね。
恋五郎(こごろう)
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第9話 信玄のかくし湯 川浦温泉 乙女が恋する天空の湖 乙女湖 と 乙女高原
川浦温泉
この日は、信玄のかくし湯のひとつ、山梨市の川浦温泉に行ってきました。
武田家の四天王のひとり 山県昌景ゆかりの温泉郷です。山県館は山県昌景の子孫の方が経営されている温泉宿です。
赤備えの山県昌景。その部隊は赤の甲冑に統一され、その恐ろしさに徳川家康も、糞を漏らしながら逃げ出したとの伝説。
一方で山県昌景は小柄で痩身な男だったようで、武田家の四天王のひとり、馬場信房とは男色関係にあったそうです。
クリスタルライン
川浦温泉に行く前に少し寄り道。琴川ダムを見に行きます。川浦温泉から約30分、20kmくらい。
R140から分岐する琴川ダムへと続く道は、ほんとの林道。今にも、もののけ達が出てきそうな細い山道です。
この琴川ダムを経由する、R140~R141までの全長68.1kmを、クリスタルラインと呼びます。
クリスタルと言うより、むしろ、もののけの道 じゃないでしょうか?
この日は雨が降ったりやんだりという天気でした。今しがた落下しましたか? というような大きな岩も転がっています。
土砂崩れ注意、こだま出没? そんな もののけの道です。
天空の湖 乙女湖
琴川ダムの別名は乙女湖。
人造ダムとしては標高の高さが国内有数であるためか、天空の湖と呼ぶ人もいるようです。
自転車で乙女湖を周遊。
乙女も恋する天空の湖、上から見るとハートの形をしています。そのハート、この手でギュッと掴んでやる。
手を伸ばしても掴めるはずなどありません。ですが、ハート型、乙女が恋する天空の湖で
おじさんが恋を夢見ていいですか?
いいんです♪
未来のことは分かりませんが、この先ひとりで生きていくことに、不安や恐さは感じません。
でも死ぬまでずっと、恋を夢みて生きていきます。
恋をしたいという気持ちが、自分を変えていく力や、自分を支える原動力になっているからです。
GIFT
乙女湖の少し先、乙女高原。6月になるとレンゲツツジが咲き始めます。レンゲツツジは、毒をもつ花のようです。
紫の花はアヤメ。高原内の遊歩道は、ゆっくり歩けば1時間くらい楽しめます。
もののけ姫のラストシーン。デイダラボッチが倒れて、枯れた野山に花が咲く。そんな世界が広がる乙女高原。
いつも米良美一さんの もののけ姫を思い出します。とくに若い頃の歌声は凄い。神様からの贈り物ですね。
僕の場合、今となっては男だけど男の人を好きになること。それがGIFT。
女の人も綺麗だとか? 可愛いとか? 普通に思うこともあります。でも性的魅力を強く感じるのは男の方です。
心の奥に秘めたLOVE。誰それと話せることでもないし、誰かに認めてもらうことでもないと思います。
でも生まれ変わっても、また男が好きな自分で生まれたいと今は思います。何度でも何度でも。それが自分です。
第10話につづく
恋五郎(こごろう)
乙女高原 花暦
アクセス
第8話 白骨温泉 煤香庵 と 傘帽子 恋とは違う好き
煤香庵(ばいこうあん)
白骨温泉の日帰り温泉施設、煤香庵に入ったのは13:45。入浴は15:00~の予定。ちょうどよい時間です。
基本情報
料金 | ¥700(大人1日) |
営業 | 営業カレンダー参照 |
休日 | 毎週水曜日(冬季休業) |
PH | 6.5程度 |
泉質 | 単純硫化水素泉 |
乳白色にごり・硫黄臭 | |
さらさら湯 | |
食堂 | 完備 |
休憩室 | 畳張り・無料 |
更衣室 | ロッカー無料 |
受付でカギをもらう |
<営業カレンダー>
食事処
食事と休憩は畳の大広間にて。縁側からの風に風鈴がチリリン。風情を感じます。
名物は温泉水で炊きあげる温泉粥。この日は、花の湯膳を頂きました。
更衣室
小さな更衣室に鍵付きロッカーが12個。鍵は受付でもらい、入浴後に受付に返却するシステムです。
露天の定員はロッカーの数の12名だと思います。店内には入浴待ち、食事待ちの人が並ぶための線が引かれています。
露天風呂
煤香庵の浴槽は男女別に露天があるのみ。湯温は体感40℃くらい。
太陽は、ほぼ真上から右手に沈んでいきます。15:00以降は右側の壁辺りから徐々に日陰が広がる感じ。
カランは左右に2ヶ所ずつ。シャンプーなどはなく石鹸のみ。洗顔料だけ持ち込んでいます。クセになるよい湯です。
傘帽子
煤香庵の露天は日陰ができにくいので、日焼けを嫌う方は笠帽子を持参した方が安心。多少の雨避けにも使えます。
雪見風呂で雪避けとしても使われていますが、イイ男が使うと絵になると思います。
笠帽子といえば、なると疾風伝の暁(あかつき)。とくにデイダラとサソリを思い浮かべます。
暁の笠帽子の白オビと鈴。小雪舞う雪見風呂、風になびかれ笠帽子の鈴がチリリン。とくに鈴はカッコいい。
それにしてもアニメとは言えサソリの素顔。美青年でカッコよくて声もイイ。
そしてチヨバア様。女がしゃべってる時は男は静かに聞いてやるもんじゃ。名言。
恋とは違う好き
この日は予定通り15:00から入浴しました。露天には先客がひとりだけ。僕好みのおじ様です。
その方も他県から4~5時間かけて日帰りで来ているそうで、入浴すると、おじ様の方から話かけてきました。
ノンケの方だと思いますが、初対面とは思えないくらい会話もはずみましたし、お勧めの温泉も教えて頂きました。
白骨にもよく来ているそうで、飲泉水をペットボトルで持ち帰り、料理に使っているそうです。
おじ様との楽しい時間は、20分くらいだったでしょうか? お互い日帰りスタイルで、入浴の時間帯も合いそうです。
またどこかの温泉で逢いましょう。そう言葉を交わして出ていかれました。
今後、縁あってお逢いできるかどうかは神のみぞ知る。個人的には、またお逢いできるとすごく嬉しく思います。
正直、おじさんのことを好きになりました。でも恋とは違う好き。好きのカタチはひとつではないと思います。
五重の縁
帰り道、白骨温泉をたつ前に、坂を登った上にある薬師堂で参拝しました。5円玉が無かったので50円玉。
この神様は、出会いや恋愛ではなく医療健康の神様です。それでも僕にとっては十分に意味のある参拝です。
僕にとって五体満足健康に毎日を生きていくことは、すごく大切。
病気になったり命を落としてしまっては、好きな人に出逢う機会も、僕の記憶も全て失われてしまいます。
毎日を健康に生きてさえいれば、逢いたい人に逢えるチャンスがきっとある。そんな希望を胸に白骨温泉を後にしました。
どうぞ五重の縁がありますように。
恋五郎(こごろう)
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第7話 白骨温泉 野麦街道 と 安曇野3ダム
諏訪湖
中央道と野麦街道(R158)で片道約4時間半。8割は高速道路。わりと楽に日帰りできる道のりです。
まずは中央道、一気に諏訪湖SAまで。コーヒーを片手に鑑賞する諏訪湖。湖となると何となく観てしまいます。
白骨温泉も信玄が負傷兵の湯治に利用したとされていますが、この辺りにも信玄の隠し湯とされる温泉があります。
今後、機会があれば。
野麦街道 と 安曇野3ダム
松本ICから野麦街道に入り、一路、高山方面へ。野麦街道は梓川(あずさがわ)にそって走る山道です。
見所は、街道沿いの安曇野3ダム。稲核(いねこき)、水殿(みどの)、奈川渡(ながわど)の3つが連なる人造湖。
稲核ダム
松本方面から来て、1番最初に登場します。ダム堤は人が入って歩くことできそうですが、いつも柵に鍵がかかっています。
水殿ダム
松本方面から来て2番目に登場します。このダムは道路から少し離れているので、いつも遠目から眺めています。
奈川渡ダム(梓湖)
最後に登場する1番大きな湖。ダム堤に車を止められますが、堤から眺めるより、もっと奥に進んだ方がきれいです。
県道300号線
野麦街道から白骨温泉に分岐する、県道300号線も美しい。
白骨温泉
乳白色のにごり湯に、雪見風呂としても名高い。とくに男が好みそうな温泉郷。
大むかしは大木を小舟の形にくり抜いた湯船で入浴していたそう。
その小舟がカルシウムの結晶で白くなり、白い舟に見えたことから白船温泉と呼ばれていた。※写真は公共野天風呂
その後、中里介山が、小説『大菩薩峠ー白骨の巻』で白骨温泉と呼んだことで、今の名前になったとか。※写真は龍神の滝
たしかにカルシウムの結晶は、白い骨に見えます。加えて乳白色の湯ですから、白い骨を連想しても不思議ではない。
白骨の湯は空気に触れることで白くにごるとの事で、湯口からで出てきている湯そのものは透明です。
ゲイのモテ筋
ゲイのモテ筋は、短髪、ヒゲ、マッチョという説はよく見かけます。では、日焼けして色黒の人と色白の人ならどちら?
白骨だと日焼けしている方がカッコ良く見えます。とくに年配の方で、日焼けした褐色の肌に白髪とか?
髪が薄くて禿てる方なども可愛いく見えます。もちろん普通肌から色白の方も、いつも以上に素敵に見えてしまいます。
それはやはり、この白骨の湯と周りの自然環境がそう感じさせるのでしょうね?
温泉の話に戻ります。予定より少し早めの13:15に白骨温泉に到着しました。
松本市内の温度計は30℃。白骨温泉の温度計は24~25℃。すこし涼しい。
まだまだ強い日差しです。 日帰り温泉施設 煤香庵で昼食をとり、15:00~入浴の予定です。
第8話につづく
恋五郎(こごろう)
第6話 信玄のかくし湯 中川温泉 ぶなの湯 恋は盲目 県道727号線
ぶなの湯
山北町、町営の日帰り温泉施設 ぶなの湯 に立ち寄りました。内湯と露天がひとつずつのシンプルな構成。
微妙な塩素臭を感じますが、お湯上りには、お肌がツルツルです。
基本情報
滞在1時間延長ごとに¥100追加
内湯・露天
大浴場と小浴場が3日間ごとに男女入れ替え。内湯の大きさが異なる。露天の大きさはどちらも同じ。
内湯大浴場のカランは9ヶ所。湯温は42℃。数ヶ所のジェットがあり、浴槽の一部が泡立っています。
露天は屋根付き。湯温は42℃。カランが2ヶ所。
大浴場の露天は午前中が日陰。午後になると少し日が入ってきますが、どこかしらに日陰ができます。
休憩室
2Fが畳大部屋の休憩室です。レンジや給湯器があり、お茶などが無料で利用できます。使った湯呑みは自分で洗います。
売店で、カップ麺なども売られていますが、飲食物の持ち込みは自由。ベランダからの景色がきれい。居心地が良いです。
中川川の水の透明度の高さには、いつも驚愕します。
恋は盲目 県道727号線
この日は12:00少し前からの入浴。途中、雨が降りだしたりで人はまばら。のんびりできました。
帰りはR727で小休止。R727は、鞠子橋(まりこばし)〜 道の駅山北の近くまで続く河内川沿いの細い小道。
約1.5kmと距離は短いのですが、道すがら必ず通る道です。
車の往来もほぼありません。車を止めてコーヒー片手に ボ~っ 。その時だけは嫌な事もすべて忘れさせてくれます。
機会があるかどうかは分かりませんが、好きな人と一緒に見る景色は、また違うのかもしれません。
これは第二次大戦当時、マニラに派遣された日本兵の特集番組での話です。
戦争当時、派遣された日本兵の目には、マニラの海も砂浜も色がない白と黒の世界。全てが灰色に見えていたそうです。
ですが終戦後、十数年経って再び訪れたマニラは、当時とは全く異なる世界。
美しい砂浜と青く透きとおる海。こんなにも美しい場所だったんだと、その時にはじめて気づいたというエピソード。
結局、どんなにきれいな景色も、それを見る人の心次第。同じ景色でも、きっと人それぞれに違って見えるんでしょう。
でも僕の場合、好きな人が横にいるなら? 横顔ばかり眺めてて景色なんて眼には映らないかもしれません。
恋は盲目と言われますから。
恋五郎(こごろう)
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第5話 信玄のかくし湯 中川温泉と丹沢湖 信玄のかくし湯一覧
信玄のかくし湯
武田信玄は、当時の甲斐と信濃。今で言う山梨県と長野県あたりを統治していた戦国大名。
戦いで負傷した兵士の療養に使ったと伝えられる信玄のかくし湯。その話も、広く伝わっていると思います。
信玄のかくし湯は、その多くが山梨県と長野県に存在。時間はかかると思いますが、ひとつひとつ訪れてみたいものです。
男色
信玄をはじめ織田信長や上杉謙信、徳川家康なども、自分の家臣と身体の関係をもっていたという話があります。
信玄にいたっては、春日源助へ宛てた恋文が残っているとのこと。春日源助は、武田家の家臣、高坂昌信との説が有力。
高坂昌信は絶世の美少年だったらしく、信長の野望の中でも黒いマスクが特徴のイケメンとして描かれています。
信玄は高坂昌信に別の美少年、弥七郎への浮気を疑われて、その弁解のために詫び状を書いたとされています。
弥七郎に言いよったのは事実だけど、手は出していない。そんな文面なのだそう。
それにしても男色とは、絶対的な信頼関係の構築手段。
当時は、家臣も殿様も自分の命をかける時代。言葉だけでは足りない絶対的な信頼関係も、必要だったのでしょう。
丹沢湖
丹沢湖は、心霊スポットとしての方が有名かもしれません。昼間でもオーブなどの心霊現象がおこるとのうわさも。
暗くなると少し怖くなりますが、昼間は平気。美しい湖です。
中川温泉
丹沢湖の上流側を中川川
下流側を河内川(こうちがわ)と呼ぶそうです。
かつては、北条氏康との戦いで傷ついた武田兵の治癒に使われたとされています。
PH値=10程度、比較的強めの弱アルカリ性。美人の湯。
男におきかえると美男の湯になるのでしょうが、この温泉に入ったからと言って、僕が美男になれる訳ではありません。
ですが少しだけ、疲れた身体と傷ついた心を癒してくれます。
信玄のかくし湯 一覧
温泉名 | 所在地 | |
湯村温泉 | 山梨県 | 甲府市 |
積翠寺温泉 | 甲府市 | |
下部温泉 | 南巨摩郡身延町 | |
西山温泉 | 南巨摩郡早川町 | |
川浦温泉 | 東山梨郡三富村 | |
増富温泉 | 北杜市 | |
岩下温泉 | 山梨市 | |
松代温泉 | 長野県 | 長野市 |
白骨温泉 | 松本市 | |
小谷温泉 | 北安曇郡小谷村 | |
渋温泉 | 下高井郡山ノ内町 | |
毒沢鉱泉 | 諏訪郡下諏訪町 | |
平湯温泉 | 岐阜県 | 高山市 |
中川温泉 | 神奈川県 | 足柄北群山北町 |
※知ってる限り
第6話につづく
恋五郎(こごろう)
第4話 ほったらかし温泉 こっちの湯 袖振りあうも多生の縁
こっちの湯
夜明け前に開場し、眼下の甲府盆地を広く見渡せる あっちの湯。
朝日を見るなら あっちの湯なのですが、こじんまりとした こっちの湯が好きなので、こっちの湯に入りました。
洗い場
内湯と露天に6ヶ所づつ。露天側は、季節により寒く感じると思います。
内湯
高原の中の小さなほったて小屋、そんなイメージ。大人6人くらいで、いっぱいになる広さ。温度は体感42℃くらい。
露天
2段の露天。上段に木造りのあつ湯とぬる湯。下段には岩露天。広さは、あっちの湯の約半分。でも十分な広さです。
◇上段露天
上段ぬる湯は体感38℃くらい。季節により、想像以上にぬるく感じることも。
上段あつ湯は体感40℃くらい。熱すぎずぬるすぎずのよい湯加減。
◇下段露天
水深が浅いぬる湯です。ところどころ座石があります。
座ると少しお腹が出ます。長く座っていると季節により寒く感じるかもしれません。
草や小さな虫の死骸などが浮いていることもあります。気になる方は上段へ。
赤富士
こっちの湯から見える富士山は、真正面から少し左です。下の写真のイメージ。実際はもう少し眼下に甲府盆地も見えます。
太陽は、右手後方に沈んでいきます。富士山に雪があると、雪が夕陽でオレンジ色に染まる時があります。
赤富士という言葉は、晩夏から初秋の早朝に、朝陽で富士山が赤く染まった様を表現している言葉のようです。
それほどではないですが、夕陽に染まる雪化粧の富士山も素敵です。
めぐり逢い
この日は下段の岩露天で、偶然、感じのよい方と隣同士になりました。年齢は20代なかばくらい。僕からみるとイイ男。
彼の隣にもう1人。最初は、友達同士2人で来ているのだと思っていました。ですが2人は、左耳にお揃いのピアス。
まさか こっちの湯で、こっちの世界の方とめぐり逢うとは? しかもすぐ隣に。
LGBT人口の割合=3.3%という記事がありました。それを考えると、このめぐり逢わせはすごい確率だと思います。
日と時間がズレてもダメ。もし僕が、あっちの湯に入っていれば、出逢うこともなかったのですから。
彼らとは40分くらい隣同士でしたが、最後の10分は、隣の男性が僕の右斜め正面に座を移しました。
僕にとってはある意味拷問だったのですが、こちらの世界の方とはいえ見てはダメだと思い、富士山ばかり眺めていました。
袖振りあうも多生の縁
彼らとのめぐり逢いは、僅かな時間ではあったものの何かの縁。僕にとっては、意味のあるものだったと思います。
少なくともその記憶は僕のなかに一生残るものだし、人それぞれの人生の選択と、幸せの形があるんだと思いました。
そして僕自身、他人の幸せを願えるほどの余裕もないし、できた人間でもないのですが、何となく彼らには
ずっと仲良くお幸せに
その時はそう思いました
たとえ袖が触れあう程度の出逢いであったとしても、過去幾世からの縁によるもの。
前世で何度も会ってきた縁のある相手だからこそ、再び出逢うことができた。
袖振りあうも多生の縁
少し神がかり的な言い伝えですが、自分にとって良い出会いの時は、そうであってほしいと思います。
それにしてもゲイカップル、好きな人と2人で温泉旅行? 富士山に代わり私がマグマ吹き上げそうでした。
ひょっとすると今までも気付いて無いだけで、多くのゲイの方とめぐり逢っているのかもしれませんし
これから縁あって、めぐり逢える人もいるのかもしれませんね。
恋五郎(こごろう)
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