第5話 信玄のかくし湯 中川温泉と丹沢湖 信玄のかくし湯一覧
信玄のかくし湯
武田信玄は、当時の甲斐と信濃。今で言う山梨県と長野県あたりを統治していた戦国大名。
戦いで負傷した兵士の療養に使ったと伝えられる信玄のかくし湯。その話も、広く伝わっていると思います。
信玄のかくし湯は、その多くが山梨県と長野県に存在。時間はかかると思いますが、ひとつひとつ訪れてみたいものです。
男色
信玄をはじめ織田信長や上杉謙信、徳川家康なども、自分の家臣と身体の関係をもっていたという話があります。
信玄にいたっては、春日源助へ宛てた恋文が残っているとのこと。春日源助は、武田家の家臣、高坂昌信との説が有力。
高坂昌信は絶世の美少年だったらしく、信長の野望の中でも黒いマスクが特徴のイケメンとして描かれています。
信玄は高坂昌信に別の美少年、弥七郎への浮気を疑われて、その弁解のために詫び状を書いたとされています。
弥七郎に言いよったのは事実だけど、手は出していない。そんな文面なのだそう。
それにしても男色とは、絶対的な信頼関係の構築手段。
当時は、家臣も殿様も自分の命をかける時代。言葉だけでは足りない絶対的な信頼関係も、必要だったのでしょう。
丹沢湖
丹沢湖は、心霊スポットとしての方が有名かもしれません。昼間でもオーブなどの心霊現象がおこるとのうわさも。
暗くなると少し怖くなりますが、昼間は平気。美しい湖です。
中川温泉
丹沢湖の上流側を中川川
下流側を河内川(こうちがわ)と呼ぶそうです。
かつては、北条氏康との戦いで傷ついた武田兵の治癒に使われたとされています。
PH値=10程度、比較的強めの弱アルカリ性。美人の湯。
男におきかえると美男の湯になるのでしょうが、この温泉に入ったからと言って、僕が美男になれる訳ではありません。
ですが少しだけ、疲れた身体と傷ついた心を癒してくれます。
信玄のかくし湯 一覧
温泉名 | 所在地 | |
湯村温泉 | 山梨県 | 甲府市 |
積翠寺温泉 | 甲府市 | |
下部温泉 | 南巨摩郡身延町 | |
西山温泉 | 南巨摩郡早川町 | |
川浦温泉 | 東山梨郡三富村 | |
増富温泉 | 北杜市 | |
岩下温泉 | 山梨市 | |
松代温泉 | 長野県 | 長野市 |
白骨温泉 | 松本市 | |
小谷温泉 | 北安曇郡小谷村 | |
渋温泉 | 下高井郡山ノ内町 | |
毒沢鉱泉 | 諏訪郡下諏訪町 | |
平湯温泉 | 岐阜県 | 高山市 |
中川温泉 | 神奈川県 | 足柄北群山北町 |
※知ってる限り
第6話につづく
恋五郎(こごろう)