第11話 秩父 川端温泉 梵の湯 生きとし生けるもの
梵の湯
埼玉県秩父市の梵の湯(ぼんのゆ)に行ってきました。市街地から少し外れた荒川沿いの日帰り温泉施設。
ピーリング効果をつよく感じる美肌の湯。お湯あがりには肌のくすみが取れて、少し肌が明るくなった気がします。
総畳張り、館内設備も充実。著名人の記念写真が貼ってあったりと、さすがに有名どころの施設だと思います。
男湯には、おばさまの清掃員がちょくちょく入ってきます。御注意を。
基本情報
料金 | ¥980(大人1日/休日) |
¥880(大人1日/平日) | |
営業 | 9:00~22:00 |
休日 | 無休 |
PH | 8.5~9.0 |
泉質 | Na・塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉 |
(内湯)微曇り・無臭・ぬめり湯 | |
(露天)無色・無臭・さらさら湯 | |
食堂 | 完備 |
休憩室 | 畳大部屋 |
更衣室 | 貴重品ロッカー¥100は戻る |
休憩室の外には荒川沿いのテラス席。
内湯
◇あつ湯、水風呂、低温高温サウナ
湯温42℃の広めの浴槽。寝湯が3ヶ所。カランは15ヶ所くらい。少し曇ってみえる無臭の湯。
オイルが入っていますか?というようなヌメヌメ湯。クセになるいい湯です。サウナは、高温80℃、低温60℃。
露天
湯温は40℃。内湯とは、泉質が異なる無色透明のサラサラ湯。荒川沿いには小さなデッキ。屋根があります。
最大の特徴は、浴槽に使われている2種類の鉱石。この鉱石の影響で、露天の岩にまったくヌメりがありません。
鉱石で溶ける布もあるようで、ピーリング効果を強く感じるのも、この鉱石の影響かもしれません。
温冷浴
あつい湯と水風呂に交互に入る交互浴のこと。梵の湯では、内湯→水風呂→露天→涼む、この繰り返しで入っています。
温冷浴には、疲労回復、自律神経を整えるなどの効果があるようです。入浴後に汗をかきにくいのも特徴。
とくに夏場は、更衣室で身体をふいても、ダラダラと汗がでてきます。
温冷浴だと身体の中は温まってますが、身体の表面は冷えている不思議な感覚。汗をかきにくい。
とくに梅雨時期から夏にかけては温冷浴。水風呂のある温泉施設を選ぶのも、個人的にはおススめ。
生きとし生けるもの
露天に迷い込んだ1匹のトンボ。入浴中のおじさま達も、この指止まれって人差し指を立てています。
男って歳をとっても子供だなと思いつつ、僕も指を立ててみます。
少年時代、糸トンボの目の前で人差し指をクルクル回すと、トンボの目がまわって、簡単に手掴みすることができました。
夏休みは、おばあちゃん家で、朝早くからカブトやクワガタ取り。少年の僕にとっては冒険です。
夏の夕暮れ、田んぼの用水路にはハヤの群れ。森からはヒグラシの鳴き声。沼からひびくカエルさんの大合唱。
少年ながらに、大自然のいとなみを強く感じる瞬間でした。
今ではカブトの森は更地。田んぼや用水路も消滅。川はコンクリ護岸。
あまりの変わりように怖さを覚えましたし、今なお変わり続ける自然環境を、少し危惧してしまいます。
降りしきる雨のなか、少年時代の遠い記憶と変わりゆく世界のなかで
生きとし生けるもの
この世の中に生きている全てのものに、平等に刻まれる時間の流れを、静かに感じる、お昼下がりのお湯でした。
恋五郎(こごろう)