第27話 郷愁の鎌倉 茶房雲母と少し切ないラブソング
前置き
最初に、(前話)2月中旬の宝川温泉以降、不要不急の外出はすべて控えてますことを承知おきください。
3月初旬、移動制限がかかる前。人ゴミを避けた時間帯の話です。
郷愁の鎌倉
年に1度の桜の季節。人の少ない平日の早朝に短時間、鎌倉を歩きました。
若い頃からデートで訪れていた鎌倉。つのる想いも手伝い、昔ながらの鶴岡八幡宮と銭洗弁天を訪れます。
鶴岡八幡宮
鎌倉駅~鶴岡八幡宮へと続く若宮大路。中央の桜並木の参道は、段葛(だんかずら)と呼ばれます。
桜はまだ開花前。人もほぼいません。
小町通りも人はまばら。開店前でしたが、扇子を購入させて頂きました。
ことあるごとに訪れていた鶴岡八幡宮。源氏池には、2分咲きの桜が1本。
人のいぬ間に参拝をすませ、銭洗弁天へ。
銭洗弁財天宇賀福神社
鎌倉駅から徒歩で約30分。ここでお金を洗うと、何倍にもなり返ってくるとの伝わり。僕は欲張らずに千円札。
人の少ない平日の朝。懐かしの甘味喫茶に寄ってから帰宅します。
茶房雲母(きらら)
最後に訪れたのは、10年以上前。でも今も当時と変わらない。
違うのは僕が歳を重ねたこと
そして1人で来ていること
宇治白玉クリームあんみつ。最後の口直しのコブ茶も当時と変わらず。懐かしくて、色々な記憶が蘇ります。(雲母)
少し切ないラブソング
鎌倉に来ると聴きたくなる曲があります。
若い頃から好きで、歌ってもらったり、歌ってくれたり。少し大人になったつもりでいた20代。
好きになることはなくても、経験を積んだ大人の女性に歌ってもらいたい曲です。
僕には、生きているうちに必ず会わなきゃならない人がいます。
今は何処にいるかも分からずに、会いたいと願っても会うことができません。
世間がこんな状況だからか? 何もできないのに、今も無事に暮らせているのか? ふと心配になることがあります。
月日が流れ、偶然、街ですれ違っても、お互いもう気付かない。そんな日が来るのかもしれない。
だとしても
いつか自分の力が必要になると信じる
助けが必要になった時に、助けてあげられるように。それが本当に人を好きになったという証でもあり。
その想いの先が女性であっても、男性であっても。人への想いは自分自身を成長させ、強くしてくれるものだと信じます。
生あるうちに、もういちど好きだと想える人に出逢えたなら
一緒に鎌倉を歩いてみるのも悪くない
郷愁の鎌倉にて そう思いました
少し切ないラブソング
曲名は、皆様の想像におまかせします。
第28話につづく
恋五郎(こごろう)