第8話 白骨温泉 煤香庵 と 傘帽子 恋とは違う好き
煤香庵(ばいこうあん)
白骨温泉の日帰り温泉施設、煤香庵に入ったのは13:45。入浴は15:00~の予定。ちょうどよい時間です。
基本情報
料金 | ¥700(大人1日) |
営業 | 営業カレンダー参照 |
休日 | 毎週水曜日(冬季休業) |
PH | 6.5程度 |
泉質 | 単純硫化水素泉 |
乳白色にごり・硫黄臭 | |
さらさら湯 | |
食堂 | 完備 |
休憩室 | 畳張り・無料 |
更衣室 | ロッカー無料 |
受付でカギをもらう |
<営業カレンダー>
食事処
食事と休憩は畳の大広間にて。縁側からの風に風鈴がチリリン。風情を感じます。
名物は温泉水で炊きあげる温泉粥。この日は、花の湯膳を頂きました。
更衣室
小さな更衣室に鍵付きロッカーが12個。鍵は受付でもらい、入浴後に受付に返却するシステムです。
露天の定員はロッカーの数の12名だと思います。店内には入浴待ち、食事待ちの人が並ぶための線が引かれています。
露天風呂
煤香庵の浴槽は男女別に露天があるのみ。湯温は体感40℃くらい。
太陽は、ほぼ真上から右手に沈んでいきます。15:00以降は右側の壁辺りから徐々に日陰が広がる感じ。
カランは左右に2ヶ所ずつ。シャンプーなどはなく石鹸のみ。洗顔料だけ持ち込んでいます。クセになるよい湯です。
傘帽子
煤香庵の露天は日陰ができにくいので、日焼けを嫌う方は笠帽子を持参した方が安心。多少の雨避けにも使えます。
雪見風呂で雪避けとしても使われていますが、イイ男が使うと絵になると思います。
笠帽子といえば、なると疾風伝の暁(あかつき)。とくにデイダラとサソリを思い浮かべます。
暁の笠帽子の白オビと鈴。小雪舞う雪見風呂、風になびかれ笠帽子の鈴がチリリン。とくに鈴はカッコいい。
それにしてもアニメとは言えサソリの素顔。美青年でカッコよくて声もイイ。
そしてチヨバア様。女がしゃべってる時は男は静かに聞いてやるもんじゃ。名言。
恋とは違う好き
この日は予定通り15:00から入浴しました。露天には先客がひとりだけ。僕好みのおじ様です。
その方も他県から4~5時間かけて日帰りで来ているそうで、入浴すると、おじ様の方から話かけてきました。
ノンケの方だと思いますが、初対面とは思えないくらい会話もはずみましたし、お勧めの温泉も教えて頂きました。
白骨にもよく来ているそうで、飲泉水をペットボトルで持ち帰り、料理に使っているそうです。
おじ様との楽しい時間は、20分くらいだったでしょうか? お互い日帰りスタイルで、入浴の時間帯も合いそうです。
またどこかの温泉で逢いましょう。そう言葉を交わして出ていかれました。
今後、縁あってお逢いできるかどうかは神のみぞ知る。個人的には、またお逢いできるとすごく嬉しく思います。
正直、おじさんのことを好きになりました。でも恋とは違う好き。好きのカタチはひとつではないと思います。
五重の縁
帰り道、白骨温泉をたつ前に、坂を登った上にある薬師堂で参拝しました。5円玉が無かったので50円玉。
この神様は、出会いや恋愛ではなく医療健康の神様です。それでも僕にとっては十分に意味のある参拝です。
僕にとって五体満足健康に毎日を生きていくことは、すごく大切。
病気になったり命を落としてしまっては、好きな人に出逢う機会も、僕の記憶も全て失われてしまいます。
毎日を健康に生きてさえいれば、逢いたい人に逢えるチャンスがきっとある。そんな希望を胸に白骨温泉を後にしました。
どうぞ五重の縁がありますように。
恋五郎(こごろう)
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