第9話 信玄のかくし湯 川浦温泉 乙女が恋する天空の湖 乙女湖 と 乙女高原
川浦温泉
この日は、信玄のかくし湯のひとつ、山梨市の川浦温泉に行ってきました。
武田家の四天王のひとり 山県昌景ゆかりの温泉郷です。山県館は山県昌景の子孫の方が経営されている温泉宿です。
赤備えの山県昌景。その部隊は赤の甲冑に統一され、その恐ろしさに徳川家康も、糞を漏らしながら逃げ出したとの伝説。
一方で山県昌景は小柄で痩身な男だったようで、武田家の四天王のひとり、馬場信房とは男色関係にあったそうです。
クリスタルライン
川浦温泉に行く前に少し寄り道。琴川ダムを見に行きます。川浦温泉から約30分、20kmくらい。
R140から分岐する琴川ダムへと続く道は、ほんとの林道。今にも、もののけ達が出てきそうな細い山道です。
この琴川ダムを経由する、R140~R141までの全長68.1kmを、クリスタルラインと呼びます。
クリスタルと言うより、むしろ、もののけの道 じゃないでしょうか?
この日は雨が降ったりやんだりという天気でした。今しがた落下しましたか? というような大きな岩も転がっています。
土砂崩れ注意、こだま出没? そんな もののけの道です。
天空の湖 乙女湖
琴川ダムの別名は乙女湖。
人造ダムとしては標高の高さが国内有数であるためか、天空の湖と呼ぶ人もいるようです。
自転車で乙女湖を周遊。
乙女も恋する天空の湖、上から見るとハートの形をしています。そのハート、この手でギュッと掴んでやる。
手を伸ばしても掴めるはずなどありません。ですが、ハート型、乙女が恋する天空の湖で
おじさんが恋を夢見ていいですか?
いいんです♪
未来のことは分かりませんが、この先ひとりで生きていくことに、不安や恐さは感じません。
でも死ぬまでずっと、恋を夢みて生きていきます。
恋をしたいという気持ちが、自分を変えていく力や、自分を支える原動力になっているからです。
GIFT
乙女湖の少し先、乙女高原。6月になるとレンゲツツジが咲き始めます。レンゲツツジは、毒をもつ花のようです。
紫の花はアヤメ。高原内の遊歩道は、ゆっくり歩けば1時間くらい楽しめます。
もののけ姫のラストシーン。デイダラボッチが倒れて、枯れた野山に花が咲く。そんな世界が広がる乙女高原。
いつも米良美一さんの もののけ姫を思い出します。とくに若い頃の歌声は凄い。神様からの贈り物ですね。
僕の場合、今となっては男だけど男の人を好きになること。それがGIFT。
女の人も綺麗だとか? 可愛いとか? 普通に思うこともあります。でも性的魅力を強く感じるのは男の方です。
心の奥に秘めたLOVE。誰それと話せることでもないし、誰かに認めてもらうことでもないと思います。
でも生まれ変わっても、また男が好きな自分で生まれたいと今は思います。何度でも何度でも。それが自分です。
第10話につづく
恋五郎(こごろう)
乙女高原 花暦